身体拘束
- 投稿日:2016年07月6日
最近実施された全国規模の身体拘束に関するアンケート結果によると、ほとんどの病院や介護施設で身体拘束が行われていることが分かります。施設の形態等により拘束率に違いがありますが、ちなみに特別養護老人ホームは全体として低い数値でした。身体拘束を躊躇なく行う施設は皆無です。職員体制のことや安全確保のためやむを得ず行っているのです。身体拘束という言葉から「がんじがらめ」という印象を与えかねませんが、そうではありません。他に方法がない場合や命の危険がある場合に、実施基準の順守と入所者とご家族の同意を得て、一時的に行われるものです。当施設では現在5名の方の身体拘束を行っています。車椅子からの転落を防止するため腰に付ける「安全ベルト」と、褥瘡の個所を自分の手で掻いてしまわないように大きな手袋「ミトン」をつけてもらっています。その必要がなくなれば解除します。それにつけてもこの問題は難しいと思っています。拘束ゼロが望ましいことは言うまでもありませんが、現実には様々な問題もあり、とても難しい課題だと思っています。
- 投稿者:サニーホーム